特集春めくおにぎり、サンドイッチ
2024.04.23
天ぷらをごはんで結ぶ。銀座「てんぷら近藤」に、家でつくれるおいしい天むすを教えてもらいました
天ぷら職人の天むすはごはんが天ぷらを「結ぶ」
天ぷら専門店が天むすをつくったら、すごくおいしいに違いない。日々そう思っていた本誌編集部は、「てんぷら近藤」の近藤文夫さんに家庭でもつくれる天むすをおしえてもらいました。「余った天ぷらでつくりましょう。熱いごはんに混ぜ込めば、冷めていても大丈夫。衣のおいしさをつぶさないよう、やさしくふわっと、天ぷらどうしをごはんで結ぶようににぎるのがコツです」
ごはんは少なく、断然天ぷら推しなボリューム感が近藤さん流の天むす。どこを食べても天ぷらに出会え、衣からにじみでた揚げ油のうまみもごはんをおいしくする調味料になっています。「これが本物の天むす!」というおいしさをぜひどうぞ。
味噌海老天むす
海老の天ぷらをきざみ、味噌でほんのりと味をつけたごはんで天むすに。味噌のうまみが衣の味とすこぶる相性がいい。「天ぷらの風味がおいしいから、海苔はあえてなしで」と近藤さん。
野菜かき揚げ天むす
季節の野菜を彩りよく入れたかき揚げと、てんぷら近藤の名物でもあるニンジンのせん切りのかき揚げを贅沢に2種入れて天むすに。ばらちらしのような美しさと味の宝箱のような楽しさ。
そら豆天むす
春から旬がはじまるそら豆のかき揚げがたっぷり。ごはんに塩味を軽くきかせて、そら豆と一緒ににぎる。口の中がそら豆の青い香りでいっぱいに。
レシピはこちら
http://gomashiki.gomaabura.jp/content/uploads/2024/03/web_gomashiki151_kondo_240309.pdf
SPOT
てんぷら近藤
所在地:東京都中央区銀座5-5-13 坂口ビル9F
電話:03-5568-0923
営業時間:12:00〜15:00(13:30L.O.)、17:00~20:30
休業日:日(月曜が祝日の場合休)
https://tempura-kondo.com/
昼9900円~、夜1万6500円~。新刊『完全版 「てんぷら近藤」主人のやさしく教える天ぷらのきほん』(世界文化社)を発行
世界中がおにぎりを愛してる!
いま日本では「ぼんご」(東京・大塚)や「浅草宿六」(東京・浅草)といったおにぎり専門店が大人気で、全国でもお店が増えています。海外でもブームで、ポケモンなどのアニメでみる「あの黒い食べものは何?」という興味からはじまり、今では日本を代表するクールでカワイイコンテンツとして高級ブランドのモチーフにもなったりしています。そもそも、おにぎりのポテンシャルは高くて、手軽につくれる、モバイルフード(持ち運びできる)、ヘルシー、グルテンフリーといった要素があります。そして何よりも
「にぎる」ひと手間をかけてつくられる、手づくり・温もり感が強みです。
最新人気ランキングでは、具のベスト1位は「ツナマヨ」。若い世代や男性でも満足度の高い具は、これから増えてくる可能性が高いです。ごま油が香ばしく香り、食欲をそそる具にも、僕は注目しています。(おにぎり協会 中村祐介)
韓国おにぎりチュモッパの ごま油の香りがたまらない!
韓国おにぎり「チュモッパ」が人気。ごはんに韓国海苔やタクアン、ごま油などを混ぜ込んで丸くにぎるチュモッパは、具だくさんのやみつき味です。人気おにぎりチェーンの「おむすび権米衛」でも、昨年から今年にかけて約1ヵ月の期間限定で登場した焼肉まぜめし・チュモッパを発見。ナムル、タクアン、あおさ海苔の混ぜごはんに、ごま油風味の甘辛焼肉の具が入って食べごたえ満点でした!
(2024年春の号掲載)
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