特集四国にキュン。
2023.07.11
香川は、うどんだけじゃない県。豆腐も絶品!素麺にラーメンも!スイーツもお忘れなく
うどん県は、うどんだけじゃない
ごまがおいしい!と聞けば、「ごま油の四季」編集部は日本全国どこであろうとそこを目がけて飛んでいきます。今夏、注目しているのは四国。その名の通り、香川、徳島、愛媛、高知の四県があり、人も食も、そして土地が醸しだす雰囲気もそれぞれ個性的です。ごまを巡る四国の旅は、すばらしい食材に恵まれ、うどんあり、ラーメンあり、スイーツ、中華、天ぷらあり… とバラエティ豊か。味わいはどことなくやさしく、ちょっと甘口な風味が記憶に残ります。出会いや笑顔に感謝し、おいしい四国特集をお届けします。
一度食べたら、忘れない!香川、攻めの美味
カンショク
水に恵まれた観音寺で、おいしい豆腐をもっと身近に
香川県西部は昔から豆腐店が多く、豆腐の消費量も多い地域。観音寺にある創業昭和23(1948)年の「カンショク」も毎日1万5000丁の豆腐を製造しています。同店の豆腐がおいしい理由は、製造過程でごま油が使われていること。ごく微量ながら、豆腐のコクが断然ちがうのだそうです。「豆腐は大豆を余すことなく使う、日本の医食同源の知恵が詰まった食品です」と3代目の秋山昌己さん。豆腐をより身近に感じてもらうために開店した工場隣の直売店「とうふのお店カンショク」も人気です。
知ってる!?香川ならではの豆腐ネタ
香川でおなじみの「ソフト豆腐」は、絹ごし、もめん豆腐に次ぐ第3の豆腐とも呼ばれるほどで、硬さもちょうど中間くらい。弾力があり、柔らかくてもくずれにくいので、料理に使うのにも最適。ちなみにこの豆腐は10cm角の正方形で、豆腐業界では「香川型」と呼ばれる形状。
SPOT
とうふのお店 カンショク
所在地:香川県観音寺市柞田町甲1153-1
電話:0875-25-4458
営業時間:10:00~13:00、16:00~18:00
休業日:水、日
Instagram@tofu_kanshoku
香川で愛されスイーツ&パン
名物かまど
あの「名物かまど」は洋菓子も人気です
讃岐銘菓・名物かまどで有名な「名物かまど」は、地元で長年にわたり愛される名店。和菓子をはじめ洋菓子もバリエーション豊富で、おもたせやお茶うけ菓子として人気です。香川の特産品を使ったMANDEサヌキシリーズは職人の自信作です。
「まんで」は香川西部の方言で、「まるっと」という意味。すべて地元の食材を使ってつくりたいという想いが込められ、小麦粉は「さぬきのめぐみ」、卵は香川産の「おいしーの食べて育った鶏のおいしー卵」、和三盆糖や希少糖含有シロップなどを使用。マーガリンは不使用で、バターと太白胡麻油を配合し、素材の色合いが美しく、香りや風味も生きている。MANDEサヌキ マドレーヌ、フィナンシェ(各1個172円)。
SPOT
名物かまど 総本店
所在地:香川県坂出市江尻町1247
電話:0877-46-6600
営業時間:9:00~19:00
休業日:無
https://kamado.co.jp/
喫茶コーナーあり。ほか県内15店の直営店や空港、駅、道の駅などでも販売。ウェブサイトにオンラインショップあり
ツジセイ製菓
どっちのキューブクッキーを選ぶ!?
香川で土産菓子といえば、ツジセイ製菓。最近は配り菓子から、自分用のおやつやちょこっと食べ需要にシフトし、スイーツバリエーションが広がっています。そのひとつ、キューブクッキーのシリーズはアイデア満点。「黒ごま」はこれ以上ないガツンと黒ごまの味わい全開です!
パッケージにより表情を変えるキューブクッキー
SPOT
讃岐三白(ツジセイ製菓)
所在地:香川県高松市番町1-10-51
電話:087-880-7200
営業時間:11:00~19:00
休業日:月、土、日
https://tsujisei.co.jp/
2階にカフェあり。キューブクッキーは楽天市場・パティスリーSANPAKUでも販売
サン・ファソン
素材を選び、ていねいにつくる高松の名パティスリー
フランス菓子のおいしさを伝える「サン・ファソン」。オーナーシェフの植田真治さんは「健康や油の酸化に対して気をつかうようになり、最近はトランスファットや香料は極力使わないようにしています」といい、太白胡麻油を使うお菓子づくりを見直しているそうです。自慢の2品がこちらです。
SPOT
サン・ファソン
所在地:香川県高松市松縄町1003-7 レインボータウン1F
電話:087-867-7790
営業時間:10:00~19:00
休業日:無
http://sansfacon.jp/
ウェブサイトにオンラインショップあり
ラ・ファミーユ
地元のパティスリー、ブランジュリーの愛されブランド
香川、愛媛県下などでスイーツを中心に6ブランドを展開するちきりやグループ。なかでも「ラ・ファミーユ」のパティスリーとブランジェリーはいつもにぎわい、通販商品は全国規模で人気です。
SPOT
ラ・ファミーユ 高松本店
所在地:香川県高松市木太町2192
電話:087-837-5535
営業時間:10:00~19:00
休業日:無
https://www.la-famille.co.jp/
ウェブサイトにオンラインショップあり
SPOT
ブランジェリー ラ・ファミーユ
所在地:香川県高松市木太町2193-7
電話:087-802-2230
営業時間:8:00~17:30
休業日:無
イートインあり
香川 麺マップ
ANTI NOODLE
スープと具がジャンキーに攻めてくる
2022年に高松市にオープンしたニューフェイス。大阪の人気店「ラーメン人生 JET」で修業した向井将盛さんが地元にもどり、国産小麦の麺、スープ、具などすべて自家製でつくるラーメンが話題になっています。鶏と水のみを10時間煮込む濃厚鶏白湯系から、醤油あっさり系までメニュー数が多く、その日の気分でラーメンをセレクトできるのも魅力です。
炙り豚混ぜそば
鶏油と純正胡麻油を同割で合わせ、ニンニク入りのタレ、カツオやイリコ、サバ、サンマの魚粉で麺と具を和える。ツルツルの平打ち麺にタレがよくからむ。3口ほどの〆ごはん付き(900円)。
鶏醤油そば
鶏清湯とじっくりと煮だした鶏油であっさり味に。圧搾純正胡麻油を入れることにより、無化調でも昔ながらのラーメン感が増す(800円)。
豚飯・ねぎ塩
人気のサイドディッシュがこれ。豚肉を純正胡麻油で炒め、醤油、ハチミツ、リンゴ酢などで味を決める、さっぱりフルーティな味(250円)。
SPOT
ANTI NOODLE
所在地:香川県高松市木太町1849
電話:087-880-4618
営業時間:11:00~14:30、18:00~21:00(月、水は昼のみ営業)
休業日:木
Instagram@antinoodle_m
山田家
「ぶっかけ」発祥の店でぶっかけうどん
丼に入れたうどんにつゆをかけて食べる「ぶっかけ」のスタイルは、高松にある「山田家」が発祥。本家らしく、同店のメニューは釜ぶっかけ(温)、ざるぶっかけ(冷)、肉ぶっかけなどのぶっかけバリエーションが豊富です。昔の造り酒屋の敷地に300席という広大な店内は、セルフスタイルの店よりもゆっくりと食事を楽しめる、さながらうどんレストラン。
ざるぶっかけ
もちもちの麺に濃厚なダシがきいたつゆをひたひたにかけるのが、山田家のざるぶっかけ。ネギ、ショウガ、大根おろし、きざみ海苔、徳島産の柑橘(季節によりレモン)、別添えの天かす、そして自家製すりごまと、薬味もこだわり満点(600円)。
SPOT
山田家
所在地:香川県高松市牟礼町牟礼3186
電話:087-845-6522
営業時間:10:00~20:00
休業日:無
Instagram@yamadaya_honten
https://yamada-ya.com/
ウェブサイトにオンラインショップあり
香川のかくれた名品、素麺紀行
藤井麺業
風光明媚な観光名所としても知られる香川県の小豆島。この地でも陽光に恵まれた環境で、天日干しの素麺づくりが盛んに行なわれています。
創業35年の藤井麺業のこだわりは、「二日工程熟成仕込み」。練りあげた生地、そして延ばしの工程などでそれぞれ時間をかけ、ゆっくりと熟成。とくに延ばした生地を一晩ねかせるため、製造には2日間を要します。「ていねいに熟成させると、小麦粉の風味がまろやかになります。表面がきれいに延びるので、なめらかになり、喉ごしもよくなります」と代表取締役の藤井克弥さん。素麺の手延べに欠かせないごま油は、長年にわたり純正胡麻油を使用。生地の乾燥を防ぐだけでなく、小麦粉のよい風味を増幅します。
SPOT
藤井麺業
所在地:香川県小豆郡小豆島町馬木甲930
電話:0879-82-1614
https://fujiimengyou.com/
ウェブサイトにオンラインショップあり。高松空港などでも販売
(2023年夏の号掲載)
※掲載情報は取材時点のものとなり、現在と異なる場合がございます。