特集春を食べる

2026.05.19

揚げる和菓子は乙な甘味。大阪「菓匠あさだ」の太白胡麻油で二度揚げする、カリンと香ばしいかりんとまんじゅう


「春は、あけぼの」ではじまる枕草子。このフレーズに掛けて「春は、揚げもの」を満喫します。油で揚げるのにどこか軽くまた食べたくなるやみつきのおいしさ。一度食べたら忘れられない名品ぞろいです。


菓匠あさだ大阪

おやつにも贈答品にもなるかりんとう饅頭は、和菓子に「揚げ」のジャンルを生みだした新時代の和菓子。甘いあんこ×小麦粉の饅頭生地×油で揚げるとなれば、おいしくないわけがありません。「菓匠あさだ」のかりんとまんじゅうは、和三盆糖や北海道産小豆といったこだわりの素材を使い、太白胡麻油100%で揚げています。
「和菓子屋はできたてのおいしさを、時間がたってもどれだけもたせることができるかが勝負。かりんとまんじゅうはカリンとした食感や揚げ油のうまみをもたせるために、ぜいたくですが太白胡麻油にこだわっています」
と淺田さん。今回は本誌のリクエストがかない、揚げ和菓子の新商品「天かすだんご」も発売が決まりました。乞うご期待!

かりんとまんじゅう

饅頭生地にβ化デンプンを配合し、揚げて時間がたってもかりんとうのようなカリンと硬い食感を保つ。こしあんは生地がしとらないように水分を飛ばして炊き、その分太白胡麻油を加えてやわらかさやなめらかさをだしている。揚げたあとは熱くも冷たくもなく、人肌温で包装すると、温度変化による結露などがなく食感が長持ち。「めちゃくちゃ手間のかかるお菓子なんですよ」(淺田さん)

180℃に熱した太白胡麻油で3分揚げ、取りだして1分やすませ、再度2分揚げる。カリンカリンの歯ごたえは、2度揚げがカギ。

天かすだんご

一口サイズのだんごにみたらしあんをかけて、青海苔入りの天かすをトッピング。天かすはβ化デンプンを入れた衣を揚げると、サクサク感が長持ち。太白胡麻油8対太香胡麻油2の揚げ油のブレンドは江戸前風で、やみつく香ばしさを演出。食べ合わせとは妙なもので、青海苔天かすとみたらしあんが一緒になると、青海苔の香ばしさやごま油の香味、みたらしあんの醤油の風味がふくらむ。

創業60年。2代目店主、淺田英治さんはアイデアマン。電子レンジで温めて食べるシリーズなどヒット商品を生む。地域で愛され、本店のほかに淡路店、上新庄店を展開。

SPOT

菓匠あさだ 豊里本店

所在地:大阪市東淀川区豊里6-1-20
電話:06-6325-3911
営業時間:9:00~18:00
定休日:無
https://k-asada.jp/
かりんとまんじゅう184円。オンラインショップあり

(2026年春の号掲載)
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