天ぷらを食べに

2023.06.15

天賀(高知)岩戸映史朗・のり子


二人で高知の天ぷらをつくっていきます

のり子夫人は東京の「てんぷら近藤」で3年間勤めながら、職人としても学んだ。映史朗さんは脱サラ後、夫人から教えを受けて職人となり早や8年、現在は天賀の揚げ場に毎日立つ。

夫婦が二人三脚で営む「天賀」。店主の岩戸映史朗さん、のり子夫人がともに天ぷら職人という、全国でも稀な天ぷら店だ。高知県は天ぷら専門店がなかなか根づかず、同店の存在は貴重。「高知の人に天ぷらのおいしさを、そして天ぷらを通してすばらしい食材を知ってほしい」と口をそろえていい、地元高知はもちろん、全国から素材をよりすぐり、江戸前の天ぷらを揚げている。
「男も女も飲んべえが多い」という土地柄、お客との会話から生まれたのが「サラダ揚げ」。自家製のポテトサラダを大葉でくるんで油にさっと通すと、ごま油の香ばしさと相まって極上に。素材が化ける、そんな天ぷらの醍醐味を感じさせる逸品だ。

サラダ揚げのおいしさのカギは、ポテトサラダに入ったナスやキュウリのぬか漬け。ほのかな酸味とコリコリした食感が絶妙だ。
揚げ油は太白胡麻油に太香胡麻油を1割ほど合わせ、ごまの香りがほどよく立ちあがる。

SPOT

天賀(てんよし)

所在地:高知県高知市大川筋2-6-18
電話:088-872-1044
営業時間:11:30~13:30 L.O.、17:30~21:00 L.O.
休業日:火、水
Instagram:@tenyoshi_kochi
カウンターのみ11席。昼は天丼1870円~、夜はコース5500円~のほかお好み天ぷらもあり