特集薬味、ごま偏愛

2022.07.14

ごまは麺をおいしくする薬味!東京、博多、別府で味わう、ごま香る極上薬味ヌードル3選


麺ものに薬味は欠かせませんが、ごまもその薬味のひとつです。ごまの香りが麺をおいしくする、編集部セレクトのベスト3をお届けします!

【別府】六盛

温麺の熱々スープからごま油が香り立つ

数十軒ある別府冷麺のなかでも有名な「六盛」。冷麺と双璧を誇る人気メニューが、温麺です。冷麺と温麺は、国産牛と昆布でとったうまみたっぷりのスープや手延べ麺、自家製のキャベツキムチ、チャーシューといった基本は同じ。温麺にはさらにもやしをトッピングし、仕上げにごま油を回しかけます。熱々に煮立てたスープは少し煮詰まって塩味が立ち、ごま油が香り立ち、冷麺とは似て非なる味わいに変化。夏でも温麺派のリピーターが絶えません。

温麺

注文ごとに手延べする太めの麺は、温麺(890円)で食べるともちもち。スープを熱々に煮立てるので、辛みでむせないようにキャベツキムチは別添え。同店のオンラインショップで販売中の冷麺には、温麺のアレンジも記載されているので、このおいしさをぜひご家庭でも。

香りのパンチが強い純正胡麻油(業務用)を回しかける。香りが立つ!

SPOT

六盛 松原本店

所在地:大分県別府市松原町7-17
電話:0977-22-0445
営業時間:11:30~14:00、18:00~20:00(スープがなくなり次第閉店)
休業日:水
https://www.6-sei.com/
トキハ別府店、大分店もあり。オンラインショップあり

【東京】そばよし

数滴のごまラー油で心をワシづかみ

東京・日本橋界隈の繁盛立ち食いそば店といえば、こちら「そばよし」。鰹節問屋・中弥商店の直営なので、惜しみなく鰹節を使うキリッとしたつゆはもちろんのこと、自家製麺のそばも本格派です。定番や季節の品書きのなかで異色な存在が、鶏そぼろつけそば。もり用の濃いつゆを温め、甘めの鶏そぼろとネギを入れ、ごまラー油をひとたらし。甘辛味と香りが混然一体化するやみつきの味わいは、ごま油で唐辛子を煮だしたごまラー油が薬味のごとく香るからこそです。

鶏そぼろつけそば

鰹節をしっかりきかせた江戸っ子好みのつゆに、ごまラー油を数滴。これで味がバッチリ調う(450円)。

温かいもりつゆに鶏そぼろ、ネギ、ごまラー油を入れたつけそば。うどんもあり。
まかないはコレが人気!
冷たいそばにたっぷりのきざみ海苔、ネギ、卵をのせて、もりのつゆを張り、圧搾純正胡麻油 濃口をたっぷりかけて和えそばに。そばよしのスタッフにひそかに人気のまかないメニュー。

SPOT

そばよし日本橋店

所在地:東京都中央区日本橋本町1-1-7 本町山崎ビル1F
電話:03-3241-0884
営業時間:7:30~20:00
休業日:土、日、祝
https://twitter.com/sobayoshi0716
京橋店、神谷町店もあり

【博多】もつ幸

もつ鍋のシメ麺にドッサリすりごま

味噌やニンニク味のもつ鍋とはひと味もふた味もちがう、「もつ幸」のもつ鍋は水炊き風。濃厚な鶏ガラベースのスープで煮て、特製の酢醤油につけて食べる独特のスタイルです。具は4種の和牛モツ、キャベツ、ニラ、ワンタンの皮。そして絶対にはずせないのが、太めのちゃんぽん麺とすりごまでつくる締めの麺です。これほどまでにごまの香り高きフレーバーを満喫できるヌードルは、もつ幸以外では出会えないはず!

もつ鍋

二代目店主の両親が生みだしたオリジナルのもつ鍋。コク、モツの脂の甘み、酸味、醤油味が生みだすクセになる味わい(もつ鍋1人前1100円、ちゃんぽん麺1玉275円)。

大量のすりごまは、営業前にその日に使う分のみをすったもの。すりたては香りがちがう。

SPOT

もつ幸

所在地:福岡市博多区綱場町7-14
電話:092-291-5046
営業時間:17:00~23:00(最終入店22:00)
休業日:日(月曜が祝日の場合は営業し、月曜休に)
最新の営業時間はウェブサイトに
http://motsukou.web.fc2.com/

(2022年夏の号掲載) 
※掲載情報は取材時点のものとなり、現在と異なる場合がございます。