特集ネオ南九州

2025.07.03

端午の節句にしか食べないのはもったいない。宮崎の郷土の餅菓子「あくまき」をオマージュしたネオレシピ4品


懐深いぞ、郷土の味

日本全国各地にはその土地に根づいた郷土の料理やスイーツがあります。地元では当たり前に食べられているものでも、県外から訪れると感動のおいしさとの出会いだったりするのです。南九州で編集部が感動した「豚軟骨」「あくまき」「かるかん」の3つをリスペクトし、オマージュレシピをお届けします。

あくまき

餅米を木を燃やした灰の灰汁(あく)に浸けてから竹皮で包み、灰汁とともにゆでた郷土菓子。鹿児島、宮崎では端午の節句の時季にきなこをまぶして食べる餅菓子だが、一年中食べないのはもったいないくらいの滋味な美味。

灰汁と竹皮で日持ちさせたのは先人の知恵。関ヶ原の戦いでは薩摩藩の兵糧だったとか。

棒棒あくまき

滋味深い一皿、料理の素材にもなります

RECIPE

棒棒あくまき

材料/2人分

あくまき…1/3本 ごまダレ[純ねり胡麻 白ソフトパウチ…大さじ3 九州の甘口醤油、黒糖(粗めに砕く)…各大さじ1と1/2 黒酢、太香胡麻油…各大さじ1] 万能ネギ、いり胡麻 白、ごま油屋のラー油…各適量

  1. あくまきは厚さ1cmくらいに切る。
    【POINT】あくまきは粘りがあって柔らかいので、竹皮を巻いていたヒモを使って切る。包丁で切る場合は刃先を水で軽くぬらすと扱いやすい。
  2. ごまダレの材料を混ぜる。
  3. あくまきを盛りつけ、ごまダレをかける。万能ネギの小口切り、いり胡麻 白をふり、ごま油屋のラー油をかける。

ごまココあくまき

トロピカルテイスト

RECIPE

ごまココあくまき

材料

あくまき…適量 ごまココパウダー[すり胡麻 黒、ココナッツファイン…同割] 黒糖(粉末)…適量

  1. ごまココパウダーの材料を混ぜ、黒糖を好みの甘さになるように加える。
  2. あくまきにごまココパウダーをたっぷりかける。

あくまき[ごま酢醤油で]

さっぱり夏向きに

RECIPE

あくまき[ごま酢醤油で]

材料/2人分

あくまき…1/6本 ごま酢醤油[九州の甘口醤油、太香胡麻油…各大さじ1 黒酢…大さじ1/2 すり胡麻 白…大さじ1]

  1. あくまきを薄めに切る。
  2. ごま酢醤油の材料を混ぜる。
  3. あくまきにごま酢醤油をかける。

モーモーチャーチャー風

黒タピオカみたいに、ツルン

RECIPE

モーモーチャーチャー風

材料/1人分

あくまき…1/6本 マンゴー…適量 甘酒…約100ml ゆで小豆…大さじ1 純ねり胡麻 黒ソフトパウチ、純ねり胡麻 白ソフトパウチ…各約大さじ1/2

  1. あくまきとマンゴーをひと口大に切る。
  2. 器に①を入れ、甘酒を注ぎ、ゆで小豆をのせる。純ねり胡麻黒ソフトパウチ、純ねり胡麻白ソフトパウチをかける。

(2025年夏の号掲載)
 ※掲載情報は取材時点のものとなり、現在と異なる場合がございます。