特集春めくおにぎり、サンドイッチ

2024.06.04

これが、おいしいツナサンドの条件。「ル・マンジュ・トゥー」の谷シェフが教えてくれた、自家製ツナとマヨネーズのレシピ


サンドイッチのバリエーションで不動の人気を誇るツナサンド。ツナ缶とマヨネーズがあれば簡単につくれますが、最高においしい自家製のツナサンドをつくってみたい。そんな願いをル・マンジュ・トゥーの谷昇シェフがかなえてくれました。

ツナにもマヨネーズにも太白胡麻油
個性がないから、素材の個性を浮きあがらせる

最高のツナサンドの条件は、なんといってもツナがしっとりしなやかで、マグロのおいしさをしっかり味わえることです。マヨネーズは卵のふくよかな風味とコクがほしいところ。谷シェフのツナとマヨネーズは、家庭でも失敗なしのレシピです。「日持ちさせるためでなく、数日で食べきるツナのコンフィは簡単。太白胡麻油でヒタヒタにしたマグロを、なるべく弱火で80°Cにするだけです。80°Cになったらすぐに火からおろして冷ますので、微妙な加減がいりません。マヨネーズもかならずうまくできるつくり方。ふつうとは逆で、卵黄に太白胡麻油を加えて乳化させてから、最後に調味の順番です」ツナのコンフィもマヨネーズも油が命なので、谷さんが使うのは太白胡麻油。油っぽくならず、マグロや卵の風味が生き生きしています。

RECIPE

自家製ツナコンフィ

材料(つくりやすい量)

メバチマグロなど…サク1本(約250g) *沸騰間際のお湯に数秒くぐらせ、すぐに取りだして水分をふき取る  醤油…適量 太白胡麻油…適量

  1. マグロをキッチンペーパーでくるみ、醤油をまんべんなくかけて冷蔵庫で30分〜1時間おく。
  2. ペーパーをはずして醤油をふき取り、しばらくおいて表面を軽く乾かす。
  3. 小鍋にキッチンペーパーを敷いて②を置き、太白胡麻油をかぶる程度に注ぐ。弱火にかけ、80°Cまでゆっくり温度を上げる。
    Point:マグロに熱がやんわり伝わるように、鍋の底にキッチンペーパーを敷く。温度が肝心なので、温度計できちんとチェック。
  4. 途中で一度上下を返す。80°Cになったら火からはずし、そのまま常温において冷ます。

◎冷蔵で2、3日保存可。 太白胡麻油は酸化劣化しにくいので、コンフィに使ったオイルは炒め物などに無駄なく再利用を。

ツナを切る時は、筋に対して直角に包丁を入れるのがポイント。

RECIPE

自家製マヨネーズ

材料(つくりやすい量)

卵黄…2個分 太白胡麻油…約200ml 塩…約2つまみ シェリー酒ビネガー…少量 黒コショウ…少々

  1. ガラスボウルに卵黄を入れ、泡立て器でしっかり溶く。手早く混ぜながら、太白胡麻油を少しずつ1/4 量くらいまで加える。
    point:谷さんのマヨネーズは、卵黄と油を先に混ぜてしっかり乳化させるのがポイント。この順番だと分離の失敗ナシ!混ぜるのは手早く、一定の方向に。
  2. さらに少しずつ加えていく。油を注いだところは分離しかけるので、その部分をしっかり混ぜて乳化させてまわりに混ぜ広げていく。
  3. 最後に塩、シェリー酒ビネガーを順に加え、黒コショウを挽く。
    Point:塩は用途によって加減、ビネガーはお好みのもので。ビネガーを加えるとゆるくなるのでこれで濃度を調節する。

トマトコンフィ

  1. トマトを縦半分に切り、ボウルに入れて塩をふり、ジュースがでるまでしばらくおく。
  2. 天板にオーブンシートを敷いて太白胡麻油をぬり、①の切り口を下にして並べ、上にもオーブンシートをかぶせる。
  3. 150°Cのオーブンで約1時間火入れする。途中柔らかくなったら、皮をつまんで取りのぞく。
  4. 最後に160〜170°Cに上げて余分な水分を飛ばす。

ドライトマト

  1. トマトの皮を湯むきしてくし形に切り、ボウルに入れて塩をふり、 ジュースがでるまでしばらくおく。
  2. 天板にオーブンシートを敷いて太白胡麻油をぬり、①を並べる。
  3. 150°Cのオーブンでうっすらととろみが残る程度まで乾かす。

ツナサンドの作り方

  1. バゲットは下から2/3のところでスライスし、上下両方の切り口にトマトコンフィとマヨネーズをぬる。
  2. 下側にドライトマトを6切れほどのせ、太白胡麻油をかけ、黒コショウを挽く。
  3. ツナコンフィを厚さ5mmにカットして9切れほどのせ、ルーコラやベビーリーフをのせ、ニンニクペースト(水から柔らかく煮てミキサーにかける)をかける。
  4. パルミジャーノチーズのスライス、アンチョビフィレ(お湯にくぐらせる)、さらにツナコンフィを7切れほどのせ、太白胡麻油、オットマンスパイスミックス(トルコのスパイス)をふり、パンの上側をかぶせる。

◎全粒粉食パン(8枚切り)でも同様につくり、ピメント・エスプレットパウダー(唐辛子)とグリーンペッパーをふってサンドイッチに仕上げる。

谷 昇
1952年、東京生まれ。2度の渡仏 修業、六本木「オー・シザーブル」(現在閉店)のシェフなどを経て、1994年に「ル・マンジュ・トゥー」を開業。

SPOT

Le Mange-Tout

所在地:東京都新宿区納戸町22
電話:03-3268-5911
営業時間: 18:30〜21:00L.O.
休業日:日、月
https://www.le-mange-tout.com/

(2024年春の号掲載)
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