特集香り推し活

2024.02.06

大豆が香る豆腐には塩とごま油がベスト!湯河原「十二庵」浅沼さんがおしえてくれた、珠玉の豆腐の食べ方


ギークな焙煎香 未体験のごま油ペアリング

焙煎ごま油がもつ香りやうまみはとても奥深く、焙煎の度合などによって香味には幅があります。焙煎ごま油にフィーチャーして「天ぷら」「イタリアン」「豆腐」「洋食のフライ」との相性をディープに探りました。ごま油の香味と素材がからみあい、料理が進化します。

十二庵
地大豆を味わう豆腐×塩とごま油がベスト

地大豆の甘みあふれる豊潤な味わいや、とろけるほどなめらかな舌触りの豆腐をつくる「十二庵」の浅沼宇雄さん。日頃から豆腐は塩で食べることをすすめていますが、塩+ごま油だとさらにうまくなることを発見したそうです!
「塩がいいのは、大豆の味を引き立ててくれるから。油脂もオリーブオイルなどいろいろ試しましたが、ごま油はお豆腐の味を消してしまいそうで未体験でした。でも、実は豆腐と一番相性がいいのはごま油。ぜひお客様にもおすすめしていきたいと思います」
豆腐全般にまちがいなく合う、浅沼さんおすすめのオールラウンダーのごま油は胡麻油 一番搾り。舌の上には大豆の甘み、上顎にはごま油の香味が染みわたり、甘・香・甘・香が交互に押し寄せます。

湯豆腐

熱々湯豆腐には、圧搾純正胡麻油 濃口の強い香りが合う

熱々の湯豆腐には、塩+オールラウンダーの胡麻油 一番搾りもいいが、圧搾純正胡麻油 濃口がさらに上をいく相性のよさ。温度が高い分、豆腐の大豆の甘みを強く感じるので、ごま油もパンチが強い圧搾純正胡麻油 濃口を合わせる。ごま油の香味で薬味いらずの満足感。

冷奴

胡麻油 一番搾りのキレのいいフレーバーですっきり食す

冷奴には、塩をふりかけ、胡麻油 一番搾りをかける。十二庵がおすすめの塩は、ミネラル分のうまみが大豆の甘みと溶け合う「海人の藻塩」。「豆腐の甘みがすごい増します。塩とごま油でこんなにおいしくなることにびっくりしますよ」(浅沼さん)。冷たいため心地よいエッジもあり、なおかつ胡麻油 一番搾りと豆腐がからみあうように口の中に滞留し、大豆の甘みの余韻も長くなる。

汲み上げ湯葉

未体験ゾーンのうまさ!

豆腐よりもさらに甘みが濃厚な汲みあげ湯葉に胡麻油 一番搾りをかけると、大豆の甘みが猛烈レベルで押し寄せる。

浅沼宇雄
1975年、神奈川生まれ。脱サラして独学で豆腐づくりを学び、2009年に「十二庵」を開業。2022年の全国豆腐品評会の寄せ・おぼろとうふ部門で金賞を受賞する。湯河原の地域おこしの先頭に立つ。

SPOT

十二庵

所在地:神奈川県足柄下郡湯河原町宮上42-17
電話:0465-43-7750
営業時間:物販 9:00~18:00、イートインはごはん 10:00~14:00、カフェ 14:00~16:30(16:00L.O.)、土日祝は物販、イートインともに8:00~
休業日:水
https://12an.jp/
青大豆とうふ380円など、目移りするほど豆腐がたくさん