特集ネオ南九州

2025.08.19

とろとろ豚軟骨は、鹿児島や宮崎のソウルフード。郷土の味から生まれた、食欲をそそる絶品レシピ


懐深いぞ、郷土の味

日本全国各地にはその土地に根づいた郷土の料理やスイーツがあります。地元では当たり前に食べられているものでも、県外から訪れると感動のおいしさとの出会いだったりするのです。南九州で編集部が感動した「豚軟骨」「あくまき」「かるかん」の3つをリスペクトし、オマージュレシピをお届けします。

豚軟骨

鹿児島や宮崎では肉売場に豚バラ軟骨があるのが常識で、甘辛煮や味噌煮は居酒屋の定番メニュー。軟骨は時間をかけてゆでると柔らかくなり、やがてワラビ餅のようにとろとろに。豚軟骨はブームになりそうな予感!

下ゆでしてから煮ると、くさみもない。軟骨ごとすべて食べきることができる。

よだれ豚

来るぞ、軟骨人気!

RECIPE

よだれ豚

材料/3人分

豚軟骨…約600g 水…1500ml 長ネギの青い部分…1本分 ショウガ(スライス)…2、3枚 
よだれダレ[九州の甘口醤油…大さじ3 黒酢、ごま油屋のラー油…各大さじ1] 
キクラゲ、セロリ…各適量

  1. 鍋に豚軟骨とたっぷりの水(分量外)を入れてフタをして強火にかけ、沸いてから10分ゆでる。お湯を捨て、豚軟骨についているアクなどをお湯で洗いとる。
  2. ふたたび鍋に①の豚軟骨と水、長ネギの青い部分、ショウガのスライスを入れてフタをして強火にかけ、沸いたら弱めの中火にして3時間半~5時間火を入れる。途中水が減ったら適宜加える。
    【POINT】ゆで加減はお好みで。ふつうの鍋だと3時間半くらいで軟骨がツルンとして難なく噛める硬さになり、5時間たつととろける食感になる。圧力鍋を使うと短時間で火が通る。
  3. よだれダレの材料を混ぜる。
  4. キクラゲはもどす。セロリは小口切りにする。
  5. 豚軟骨、キクラゲ、セロリを盛りつけ、よだれダレをかける。

黒ごまマサラ軟骨

揚げると、もうたまらない

RECIPE

黒ごまマサラ軟骨

材料/3人分

ゆでた豚軟骨…約600g 片栗粉、圧搾純正胡麻油…各適量 
黒ごまマサラ[すり胡麻 黒…大さじ2 ココナッツファイン…大さじ1と1/2 クミンシード、ガーリックチップ…各大さじ1 黒糖大さじ…1/2 黒コショウ…大さじ1/3 塩…小さじ1/2] 
ごま油屋のラー油…適量 レモンの皮…適量

  1. 豚軟骨は「よだれ豚」①、②と同様にゆでる。
  2. ①の表面の汁気をとり、片栗粉をまぶす。
  3. フライパンに圧搾純正胡麻油を多めに入れて火にかけ、②の両面をカリッと揚げ焼きする。
  4. 黒ごまマサラの材料を混ぜ合わせる。
  5. 揚げ焼きした豚軟骨を盛りつけ、ごま油屋のラー油をふりかけ、黒ごまマサラをたっぷりのせる。レモンの皮の細切りをちらす。

さっぱりスープそうめん

意外やスープは上品

RECIPE

さっぱりスープそうめん

材料/1人分

とんこつスープ[豚軟骨をゆでたスープ…180ml 塩…小さじ1 黒酢、圧搾純正胡麻油…各大さじ2 九州の甘口醤油…少々]
そうめん…100g ミョウガ…適量

  1. とんこつスープの材料を混ぜる。冷やす。
  2. そうめんをゆでて洗い、器に盛りつける。とんこつスープを注ぎ、ミョウガを添える。

(2025年夏の号掲載)
 ※掲載情報は取材時点のものとなり、現在と異なる場合がございます。