特集醸しだすUMAMI

2024.10.15

プラントベースの第一人者「Social Food Gastronomy」杉浦シェフの、ごまの技ありレインボーブッダボウル


ごま+大豆のプラントベースRECIPE

プラントベースのマーケットはどんどん拡大中。おいしくて、地球環境にも、体にもやさしいレシピをトップシェフが提案します。

杉浦仁志[Social Food Gastronomy]

レインボーブッダボウル

七色野菜を美しく、おいしく、栄養たっぷりにいただく

野菜を中心に7色の食材を食べる「レインボーフーズ」を提唱する杉浦シェフ。植物由来の多くのフィトケミカルを摂取すると、体の抗酸化力や免疫力が高まるといわれています。「野菜を飽きずに食べつづけるためには、ごま油やねり胡麻の油脂感や、ごまの香味が大切です」。白ねり胡麻の精進タヒニは濃度があり、野菜や玄米と和えるとよくからみ、タヒニごと余すことなくごまの栄養もとることができます。ソイクリームのコクや、ドット模様のほろ苦い黒ねり胡麻がアクセントになり、タヒニの味わいにふくらみをもたせます。

RECIPE

レインボーブッダボウル

材料/多めの分量

【ソイクリーム】マメマージュmou…100g 濃久里夢(コクリーム)…5g 塩…適量
【精進タヒニ】A[純ねり胡麻 白ソフトパウチ…170g 精進ダシ*…185g] テンサイ糖…12g 減塩醤油…15g 酢…30g 塩…適量
【玄米】B[精進ダシの干しシイタケ…3g 精進ダシの昆布…1g ゆでたコンニャク…10g もどしたヒジキ…10g 炊いた玄米…50g] 太白胡麻油…適量 醤油…適量 胡麻油 一番搾り…適量 好みの野菜…適量 ペンタス、ピーシュート…各適宜 純ねり胡麻 黒ソフトパウチ…適量
*水300mlに干しシイタケ、昆布各3gを一晩漬けてダシをとり、漉す

  1. ソイクリームの材料を混ぜる。
  2. 精進タヒニのAを泡立て器で混ぜて乳化させ、残りの材料を順に加えてのばす。
  3. 玄米の干しシイタケ、昆布、コンニャクを細かくきざむ。太白胡麻油でBを炒め、醤油、胡麻油 一番搾りで調味する。
  4. 野菜を用意する。ここではケール、トマト、オクラ、カボチャ、紫キャベツ、ニンジン、シメジ、大豆水煮、枝豆を使用。カボチャと紫キャベツは電子レンジで加熱し、すぐに酢(分量外)をかけて冷ます。
  5. 皿にセルクルをおき、③を50g詰める。上に④を盛りつけ、①を数ヵ所に絞り、ペンタス、ピーシュートを飾る。②をまわりに流し、純ねり胡麻 黒ソフトパウチを少量ずつ落とす。
「マメマージュ」は低脂肪豆乳を主原料に発酵させたチーズタイプの製品。ほんのり甘ずっぱいマスカルポーネタイプの「マメマージュmou(マメマージュムー)」もある。
豆乳クリーム「濃久里夢(コクリーム)」。生クリームに比べるとさっぱりし、豆乳よりもコクやうまみがある。泡立てるホイップクリーム用途の「濃久里夢ほいっぷくれーる」もある。

杉浦仁志
日本のプラントベースフードの第一人者。Social Food Gastronomyエグゼクティブシェフ。
https://www.hitoshisugiura.com/

(2024年秋の号掲載)
※掲載情報は取材時点のものとなり、現在と異なる場合がございます。