特集春を食べる
2026.04.07
山菜のポリフェノールの力で体を整える。「OSAJI」茂田正和さんの春レシピ、砂肝と蕗のとうのアヒージョ
竹本油脂は今年創業301周年を迎え、未来に向かって新しいスタートを切りました。いま本誌があらためて考えたいのは、真に「よき食」とは、「よい食事とは」何なのかです。体は健やかに美しく、心は豊かに。人生100年時代を楽しく笑顔で生きるために、ごま油は毎日の食生活にどのように役立てるのでしょうか。美容科学の視点から食をみつめる、OSAJIの茂田正和さんに春に食べたい料理のレシピとともに、お話を聞きました。
砂肝と蕗のとうのアヒージョ

肌と心、体の美容の究極的な定義は、好奇心旺盛で、豊かな感性をもち、人生前向きに生きること。人と人とのコミュニケーションも美容には大きな効果があります。
「僕にとって、料理はコミュニケーションの触媒のような存在。数人でひとつのお皿を囲むスタイルが大好きで、『砂肝と蕗のとうのアヒージョ』はまさしくそれ。食材の意外な組み合わせも話題にしながら、食卓での会話がワイワイとにぎやかになりますよね。素材の色の組み合わせも明るく、春の到来を感じさせます。こういう料理とそれを囲む食卓が、人によい刺激を与え、心身の美しさにつながるのだと思います」
と茂田さんは語ります。新生活がスタートする春は心も体もストレスが多く、自律神経の乱れが起きやすい季節。いつも以上に食には気をくばり、心身や肌を健康に保つことが大切です。
毎日の献立を考えるときは、メニューを決めずに買い物に行き、今これを食べたいという感情に向き合うのが茂田さんのおすすめ。なぜなら、実は食べたい食材には、その人が不足している栄養素を豊富に含むことが多いためといいます。本能的に求める素材から、自分の心身の健康状態を探り当ててみてはいかが。
RECIPE
砂肝と蕗のとうのアヒージョ
材料/4人分
鶏砂肝…150g 蕗のとう…5個 塩麹…大さじ2 粗挽き黒コショウ…小さじ1 太白胡麻油…100ml ニンニク…1かけ タカノツメ…適量
- 砂肝は一口大に切る。
- 蕗のとうは縦半分に切り、酢水(水200mlに酢小さじ1程度の割合)にさらし、水気をよくふき取る。
- 1、2、塩麹、粗挽き黒コショウを和える。
- アヒージョ鍋に3と太白胡麻油、みじん切りにしたニンニク、小口切りにしたタカノツメを入れて火にかける。ふつふつしてきたら弱火にして約5分煮る。素材の香りや風味を残すには、弱火でじっくり火を入れるのがポイント。オイルに蕗のとうの苦みや塩麹のうまみが移り、えもいわれぬ深い味わいに。
心体を守ってくれる、春の山菜のポリフェノールの力
雪解けから芽吹く山菜は、生きるパワーの象徴。苦みやえぐみもうまみのひとつで、アクには抗酸化物質のポリフェノールが含まれているので、アクを抜きすぎずに料理に生かします。アヒージョは抗酸化性が高い太白胡麻油でつくるので、加熱後のオイルも砂肝や蕗のとうの風味がのっておいしく、オイルスープの感覚でパンを浸したり、パスタを和えたりして楽しむことができます。春に起きがちな血のめぐり系のトラブルやストレス、自律神経の乱れからくるトラブルをやわらげるために、砂肝でビタミンB12と鉄分も補給。ビタミンB12は、酸素を運ぶヘモグロビンの生成を葉酸とともにサポートし、血液が栄養を体の隅々まで運ぶ助けをします。



1978年、群馬生まれ。音楽業界を経て、2017年にスキンケアライフスタイルブランド「OSAJI」を創立しブランドディレクターを務める。著作に「42歳になったらやめる美容、はじめる美容」宝島社、「食べる美容」主婦と生活社。合羽橋の道具店「釜浅商店」で食べる美容をテーマに隔月で料理教室を開催。4月のテーマは「沖縄料理×海藻」。
Instagram@masakazushigeta

(2026年春の号掲載)
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