特集ごま油の神業レシピ

2021.12.16

【神業レシピ4】ウチで作れる「パティシエ エスコヤマ」小山進さんのふかふかシフォンケーキ


パティシエ エス コヤマ 小山進さんのシフォンケーキ

ふんわりソフトで、ふかふか。でも、空気をパンパンに含んで弾力たっぷり。小山進シェフのシフォンケーキは「朝ごはんにパクパクほおばりたい」ようなお菓子とパンの中間の食感です。そのためには卵黄と太白胡麻油を乳化させたアパレイユに小麦粉を加えてから、強く混ぜてグルテンを"しっかり"形成するのが最大のポイント。骨組みをつくってから、そこにメレンゲの気泡を抱き込ませます。この小山さんオリジナルレシピ、失敗なしで家庭でもシフォンケーキをつくれます!

RECIPE

シフォンケーキ

材料/直径21cmシフォン型1台分

A[卵黄…80g グラニュー糖…45g 塩…1g 太白胡麻油…100g 牛乳…100g] B[薄力粉…55g 強力粉…55g ベーキングパウダー…3g] コニャック*1…10g C[卵白…200g 微粒グラニュー糖*2…70g]
*1:コニャックを入れない場合は、その分牛乳を増やしてつくる。
*2:メレンゲのグラニュー糖は加えたらすぐに溶けるように、微粒グラニュー糖を使用。

  1. ボウルにAの卵黄とグラニュー糖、塩を入れ、湯煎(約70℃)にあててハンドミキサーの高速で泡立てる。人肌になったら湯煎からはずし、ボリュームがでるまで泡立てる。
  2. 太白胡麻油を電子レンジで加熱して50℃に温める(600wで40秒目安)。これを1に3回に分けて加えながら泡立て器でよく混ぜる。
  3. 牛乳も同様に50℃に温め、2に半量を加えて混ぜる。
  4. 3にBのふるった粉類を一度に加えてしっかりと混ぜ、さらにハンドミキサーの低速で30秒混ぜてグルテンをだす。
  5. 残りの牛乳を加え、泡立て器で混ぜる。コニャックも加える。
  6. Cの卵白をハンドミキサーの高速で泡立て、途中グラニュー糖を3回に分けて加えながらしっかりしたメレンゲをつくる。
  7. 6に5の半量を加え、ゴムベラで底から返してしっかりと混ぜる。残りのメレンゲも加え、卵黄の色がなじんで見えなくなるまで混ぜる。
  8. ここで生地の比重をチェック。7を100ml容量のプリンカップに入れてすり切り、計量する。40gになるように調整する。
  9. 型に流し入れ、170℃のオーブンで約45分焼く。
  10. 型を逆さまにし、そのまま半日おく。型の内側と芯部分にペティナイフを回し入れて生地を型からはがしてぬく。
小麦粉などの粉類は、ビニール袋に入れて混ぜ合わせてから、ふるうこと。ふるうだけでも混ざるが、微粒子単位できちんと均一にすれば、よりおいしいお菓子ができあがる。シフォンケーキのみならず、すべてのお菓子づくりに共通の大切なポイント。

セサミ感あふれる、ほろ軽クッキーサンド

「ミルクチョコレートと白ねり胡麻でつくったこのクリームは、2つの素材の相性がすごくいい」と小山シェフ。カカオ感にプラス、白ごまでまろやかなテイストだ。クッキー生地はバターと太白胡麻油、白ねり胡麻のいいとこどりの配合。バターだけでつくるクッキーよりも軽くサクサクで、口溶けがいい。金ごまの香りもいいアクセント。

小山 進

1964年、京都生まれ。神戸「スイス菓子ハイジ」で勤務した後、2003年に兵庫・三田に「パティシエ エス コヤマ」を開業。敷地を増床しながら現在8ブランドを展開中。さながらディズニーランドのようなアミューズメント感満載のスイーツ空間を生みだしている。

SPOT

パティシエ エス コヤマ

所在地:兵庫県三田市ゆりのき台5-32-1
電話:079-564-3192
営業時間:10:00~18:00
休業日:水
https://www.es-koyama.com/

(2020年冬の号掲載)
 ※掲載情報は取材時点のものとなり、現在と異なる場合がございます。