特集アフリカのごま

2024.07.02

ひらけ、ごまからSDGs。マルホン胡麻油が、ごまの栽培を通じてアフリカで取り組む、持続可能な世界への挑戦


手と手をとりあい、未来をごまがつなぐ

マルホン胡麻油がアフリカで取り組むSDGs

マルホン胡麻油はごま産地のタンザニアとマラウイにおいて、生産者の生活サポートの活動をスタートしています。
タンザニアでは2021年からスタートしたSDGsプロジェクトで2基の井戸を掘削。農村から水くみできる場所までは片道2時間かかるといわれ、それは女性や子どもたちの毎日の仕事です。この負担をなくせば、就学でき、農作業にかける時間を得ることができます。清潔な飲料水は、病気の予防にもつながります。

2023年にタンザニアの農村で井戸2基を掘削。買いつけ担当スタッフも足を運んだ贈呈セレモニーでは、現地の人たちの反応を肌で感じとることができた。


このプロジェクトでは播種の時期に営農指導も行い、土づくりや畝づくり、必要最低限の施肥の指導などを行い、その甲斐あり、単収アップにつながりました。2023年のプロジェクト参加農家は前年の1800人から2300人に増え、持続的なごま栽培が見込めるようになりました。
マラウイでは2022、2023年にごま栽培農家が多いチクワワ県に井戸9基を設置。同地区のテレレ村では、ヘルスセンターで使用する救急車を寄贈しました。今年はさらに3000農家から成る農業協同組合を組織化し、ごま栽培の技術普及を強化中です。収穫後のごまを保管する倉庫も10月完成をめざして準備が進んでいます。
「ごまを生産できる環境、そして体制づくりを進めています。良質なごまを安定して作付けしてもらうためには、まずは信頼関係から。生活基盤の向上を支援し、営農指導によって収穫量が増えれば、農家も豊かになれます。井戸の贈呈式で現地を訪れた際に熱烈に歓迎されたことや、農家の人々、子どもたちの笑顔が心にきざまれています」(購買グループ・三輪淳夫シニアマネージャー)
ごま栽培がもたらす幸せのバトンを、マルホン胡麻油はSDGsの活動を通じてつなぎます。そしてそのごまを大切に圧搾製法で搾り、おいしいごま油をみなさんにお届けします。

タンザニア

タンザニアは世界トップのごま生産国をめざします

長年のごま栽培に対するサポートに感謝しています。私自身、ごまの産地ムベヤの出身で、子どもの頃からごまは身近にありましたので、ごまに陽の光が当たることは大変うれしく思います。いま世界全体でもごまの需要が高く、タンザニアの50万軒のごま栽培農家はモチベーションが上がっています。品種改良も進み、より短期間で、単収が高く、かつ油分が55%以上と高いごまの作付けをめざしています。ごまをコーヒーに並ぶタンザニアの名産品にすべく、政府の支援を強化していきます。

駐日タンザニア大使館 バラカ・H・ルヴァンダ大使

マラウイ

ごまの栽培を通じてマラウイの農家が豊かになるように

マラウイ共和国は2024年で独立から60周年。以来、内紛などの争いがない平和な国です。ごまは産業としては新しく、2010年代から栽培がはじまり、今ではほぼ全土でごまが栽培されています。種子はごま油の原料になるだけでなく、おもにヨーロッパでパンに使われたりしています。生花も香水原料として輸出しています。この10年でごまの生産量は20%近く増え、まだまだ伸びしろがあると見込んでいますし、今が好機だと感じています。竹本油脂さんからご協力いただいた井戸や救急車などのサポートは、ごま生産地域の健康的な生活を中長期的に向上させ、それがごまの生産量増加につながっています。

駐日マラウイ大使館 グレーシャス・ソコ一等書記官

Power to the farmers in Africa

Thank you Africa! アフリカから届いたごまが、マルホン胡麻油の太白胡麻油や太香胡麻油、圧搾純正胡麻油となる。日本を代表する料理「天ぷら」もアフリカのごまがあってこそ。アフリカからバトンをしっかり受けとり、おいしいごま油を搾るのがマルホン胡麻油のミッション。

(2024年夏の号掲載)
 ※掲載情報は取材時点のものとなり、現在と異なる場合がございます。