特集ネオ南九州

2025.06.19

鹿児島のネオな銘品。「FUKU+RE」のふくれ菓子に、「TAK BAGERI MEL」のパネットーネとレモンシュトレン


FUKU+RE[鹿児島]

待望の白黒ツートン黒ごまのふくれ菓子が再登場です!

鹿児島で昔から愛されてきたおやつ、ふくれ菓子。黒糖の生地を重曹でふくらませるこのお菓子は、ふんわり、しっとり食感で、だれもが懐かしさを感じてしまうほっこり系郷土菓子です。このふくれ菓子をリデザインして美しいデコレーションをほどこし、鹿児島の素材にフォーカスしてさまざまなフレーバーを生みだしたのが、ネオ郷土菓子の店「FUKU+RE(フクレ)」。同店のふくれ菓子は19年前の開業からずっと人気の超ロングセラーです。今夏、本誌も愛してやまない「Sesame(セザム)」がリニューアルし、久々の再登場が決まりました。やさしい甘みと凝縮した黒ごまのハーモニーが楽しみです!

ふくれ菓子 Sesame(セザム)

黒ごまの真っ黒な生地を引き立たせるのは、クリームチーズの白のストライプ。生地には純ねり胡麻 黒ソフトパウチと純正胡麻油(業務用)を配合して黒ごま感にあふれるが、蒸し菓子なのでどこかやさしい。

右はふくれ菓子「Sesame(セザム)」、左は日本一の茶どころ鹿児島ならではの「Kirishima(キリシマ)」。
郷土菓子がギフト菓子に進化。ふくれ菓子のデコレーションには、同じく鹿児島の郷土菓子「かるかん」の白い山芋の生地を使ったり、エディブルフラワーやハーブをあしらったりするなど独創的で心を奪われる。ハーフサイズ(11cm長さ)1498円
ふくれ菓子のほか、ふくろうのフロランタンなどの焼き菓子もお取り寄せスイーツ界では有名。本店の店頭販売限定のアイテムもあり。

SPOT

FUKU+RE

所在地:鹿児島市名山町2-1 レトロフトチトセビル1F
電話:099-210-7447
営業時間:11:00~17:00
休業日:日、月、火
https://www.fukure.com/
オンラインショップあり

TAK BAGERI MEL[鹿児島]

鹿児島で!? 夏に!?イチ推しはパネットーネ

パネットーネの魅力にハマり、昨年はパネットーネ世界大会にも挑んだブーランジュリー「タックバゲリメル」の上原力さん。製法の研究を日々積み重ねるなか、太白胡麻油との出会いが上原さんのパネットーネをまた進化させました。「ドライフルーツの下準備で太白胡麻油をからめると、驚くほどジューシーになり、生地の中でキラキラ輝くようになりました。生地にも太白胡麻油を配合すると、素材や母種の乳酸菌の香りが前にでるようになり、生地の伸展性も増してよく伸びて焼きあがります」と上原さん。太白胡麻油バージョンのパネットーネは、軽やかで夏向きにもぴったり。冷やしてもおいしく食べられます。

パネットーネ クラシコ

上原さんの名刺がわりに、パネットーネは通年で販売。生地のバターの10%量を太白胡麻油に置きかえる。他のどのパン生地ともちがう、縦に薄く膜状にのびる内層が特徴で、「柔らかいけれど、グルテンが形成する薄い膜の1枚ずつに噛みしめられる食感がある」(上原さん)。

レモンのシュトレン

夏向きの爽やかなレモンのシュトレンは、あえて油脂の全量を純ねり胡麻 白ソフトパウチと太白胡麻油で半々に置きかえ、焼成後も澄ましバターの代わりに太白胡麻油をぬる。「レモンと白ごまの相性が抜群なんです。冷やして食べても生地が締まらないし、バターに比べて焼成後の劣化がしにくいのもメリット」(上原さん)。

上原さんは2024年パネットーネ世界大会の国内予選チョコレート部門で優勝、同部門の日本代表に。

レシピ
https://gomashiki.gomaabura.jp/content/uploads/2025/06/web_gomashiki156_TAKBAGERIMEL_250605.pdf

SPOT

TAK BAGERI MEL

所在地:鹿児島市武岡4-20-1
電話:099-298-5966
営業時間:7:30~18:00
休業日:日、月(他不定休あり)
Instagram@tak_bageri_mel

(2025年夏の号掲載)
 ※掲載情報は取材時点のものとなり、現在と異なる場合がございます。